時々、人物撮影をする時に言われる事で、「こっちの人はピントが合っていて、もう一人の人は、ボカシてほしい」という要望をがあります。

レンズには、ボカシ効果の効くレンズを使い撮影しますが、こんな場合は、ボカせません。カメラマンや、写真をやっている方なら理解している事ですが、それ以外の方からすると、カメラでボカス事が出来るという事は、何となく頭の中にあるのでしょう。

そこで、ボケるという事は、どういう事かを図解してみました。

カメラから、被写体までの距離が同じ場合は、ボケません。ボカシ効果の効くレンズを使っても、ボケません。レンズの問題でなくて、カメラから被写体までの距離の問題です。
よく言われるのが、「右の人をピントを当てて、左の人をボカシてほしい」と言われる事です。この状態では無理です。

どうすれば、ボケるか?

被写体と、ボカしたい被写体を、それぞれカメラからの距離を変える事です。後のボケ具合は、ボカシ効果の効くレンズで絞りの開放値を変えたり、ズームでボカシ効果を変えたりします。

上の図のように、ピントを合わせたい被写体と、ボカシたい被写体の距離の差は、そんなに離れていなくてもボカシは可能ですが、それでもボカせるという事は、それだけボカシ効果が強くピントを合わせたい被写体にもピントの合う領域が浅い(浅いピント)という事になります。