何を何点ぐらい撮影するのかを伝える
撮影をご依頼される側からすると、撮影料金がどの位係る物か?気になるものです。逆に撮影するカメラマン側からすると、どんな商品が何点撮影するのかが判らないで撮影料金を提示する事は不安です。思っていたより撮影に手間が掛ったという事も珍しくはありません。正確に何を撮影するのか、現物を見て判断すると言ったお見積りではなく、わずかな情報だけでは分からない訳です。
実際に商品撮影と言っても撮影をご依頼される方のご要望によって撮影に掛かる時間や難易度、手間は大きく異なります。
例を挙げてご説明してみましょう。
例)商品撮影(物撮り) 計9点
アクセサリー3点、洋服2点、ノートパソコン1点、高級ブランドのワイングラス2点、全体が金メッキの動物のオブジェ1点
撮影料金は、いくらですか?と聞かれてもこれだけではお答え出来かねます。
例えば、
アクセサリー3点とは、アクセサリーをそれぞれ1点づつ撮影して、合計3カットの事か?
アクセサリー3点をそれぞれ、アップと全体と撮影して、アクセサリー3×2パターン=合計6カットの事か?
アクセサリー3点をそれぞれ、アップと全体、それと3つを集合でイメージカットも入れて、合計7カットの事か?
アングルはそれぞれ1パターンだけ?それとも2パターン?
同じような物を撮影する時、カメラのアングル(構図、商品の角度、向き、寄り、引き)は1パターンで良いのか?それとも2パターン必要なのか?決めておくと良いでしょう。
撮影現場にご本人が立ち会っていただければ、細かなご要望をお聞きしながら撮影出来ますが、立ち合い無しであれば、より事前に内容を詰める必要があります。そしてそれから、お見積りをお出しするのが正確なお見積りが出しやすいと思います。中途半端な情報だけでは、お見積りと実際のご請求額に差が出ると思われます。
同じものであれば点数が多くても安く撮影出来る事もある
逆に、なるべく同じような形態、サイズであれば効率的に安価で撮影出来ます。何故なら同じセッティングで商品だけを差し替えれば撮影出来るからです。
例えば、
例)商品撮影(物撮り)計12点
指輪 12点
※アングル同じ
撮影するカメラマン側からすると、
例)商品撮影(物撮り) 計9点
アクセサリー3点、洋服2点、ノートパソコン1点、高級ブランドのワイングラス2点、全体が金メッキの動物のオブジェ1点
これと
例)商品撮影(物撮り)計12点
指輪 12点
※アングル同じ
最初に挙げた上記の例)商品撮影(物撮り)ですと、撮影する商品がバラバラ(大きさや質感など)です。撮影する商品がバラバラだと、それぞれ撮影の仕方が変わってきます。ライティングやカメラの設定、背景、まわりの写り込みなども変わります。アクセサリーを撮影するセッティングと、全体が金メッキの動物のオブジェを撮影するセッティングは変えないといけません。
アクセサリーを撮影する為のセッティングに20~30分掛ったとすると、その後、全体が金メッキの動物のオブジェを撮影するには、一旦、今のセッティングをバラシて新たに金メッキの動物のオブジェを撮影する為のセッティングに20~30分掛るという事になります。撮影する商品がバラバラだとこれを繰り返すので手間が掛ります。
逆に、
指輪 12点、
※アングル同じ
これは、一旦、カメラやストロボなどの設定を決めれば商品だけ差し替えで撮れるので、最初のセッティングだけ決まれば、後は簡単です。
料金は時間制、1カットいくらの単位制、難易度制?
同じような大きさ、内容の商品であれば時間制が安く済むでしょう。バラバラな商品内容で、1カットいくらと決めるのは無理です。無理に決めるとするなら総額から全体の撮影点数で割って平均単価とする事でしょうか。結果、安く撮れる商品の単価が上がって、高くつく難易度の商品が安くなるだけです。
1カットいくらと決めるのは無理なのは、撮影する商品毎に難易度が違ってくるからです。あまり撮影に時間や手間が掛らない商品と、撮影の手間が掛る難易度の商品は同列に撮影出来ません。難易度の高い商品は撮影料金も当然高くなります。撮影のお見積り依頼の際に、商品をスマホのカメラで資料として送ると分かり易いと思います。
商品撮影は、撮影前の段階から有る程度の必要な事柄を決めておく事で、スムーズな撮影と無駄な撮影料金が発生しないようにする事が可能です。カメラマンへの撮影前のお見積り依頼、事前説明はより詳細にした方がよいでしょう。
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