人物写真、撮影後の選び方

ポートレート(人物写真)撮影後、沢山の写真を撮影するとその中から良い写真をピックアップする時に迷う事があります。私の場合、ポートレート撮影であれば(撮影の内容にもよります)150から200枚前後の写真を撮影します。実際に使用するのは、その中から1、2カット。

オープンで撮影する場合、風の吹き方や光の感じ、周囲、背景の歩行者など様々な要素が予想外の変化をします。モデルさんの表情も秒単位で変化します。撮影した写真には、どの一枚も同じものが無いものです。

良い写真をピックアップする方法は

その多くの写真の中から私が良い写真をピックアップする方法は、第一印象で選ぶ事が多いです。150点から200点の写真を1枚1秒から2秒程度のスピードで見ていきます。アッと思える写真があれば、それをピックアップしていきます。

良い写真に理屈は要らない

迷いそうな時ほど、第一印象で選びます。多分、一目見て、これは良いと思える写真は、他の写真にはない何かがあるのでしょう。

消去法で選んでいくと写真点数が多い場合、かえって時間が掛かるような気がします。良い写真を選ぶと言うよりも、ダメな写真探しに力が注がれる為でしょう。

もう一つ、写真を見ていて、何か引っかかる写真。先程の「アッと思える写真」とは違うのですが、次の写真を見る手が止まるような写真、これも別にピックアップしておきます。この手の写真は、後でトリミングを変えたり、色味の調整、コントラストなどを変えていくと、またガラリと違って良い写真になる可能性がある場合があります。

ピックアップした写真は、そこから色味やバランス、コントラストなどの要素に微調整をかけて仕上げていきます。

自分の写真は、自分で選ばない

自分の写真を選ぶ際は、他の人に選んでもらうのが良いでしょう。自分の顔は見慣れているので普段の自分じゃないような写真を選ぶ事が多いようです。その写真の表情から自分の内面までわかってしまうのが嫌なのかもしれません。客観的に判断できるのは、他の人だけです。身近な人に選んでもらうと多くの人からも良いと言われる写真が選べると思います。
ご参考まで。