撮影イメージをカメラマンに上手く伝える・その2

前回、「撮影イメージをカメラマンに上手く伝える」というページでも紹介しましたが、その中で簡単な絵を描いて説明する方法を具体的に解説していきます。

まず、頭の中の写真撮影の完成イメージ
例題として、これを完成イメージとします。これはまだ、自分の頭の中でしか見れない撮影イメージです。どうカメラマンに説明して撮影してもらうか?

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これをカメラマンに上手く伝えたい」という所から始まります。
絵が上手いかどうかは関係ありません。簡単な絵からでも、いろいろな情報が詰まっていますので、より撮影イメージがカメラマンに伝わり易いと思います。

では、実際に頭の中の撮影イメージを絵に書いてみましょう。
絵はこんな感じで十分解ります。

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●絵の書き方
・写真全体の枠を書きます。縦か横か
・撮影する物を書きます
・説明を付けます
・光の感じ、ディテールなども書きます
・ボカシてイメージっぽくする場合は、ピントを指定します

●この場合の説明のポイント
自然光で撮影、夜ではない
イメージっぽく、一点だけピントが合っている
写真全体の色調は琥珀色(ウィスキーの色)に

ポイントが上手くカメラマンに伝わらないと、全く違う写真になる

・夜のイメージだと思ってライティングした
・ピントは全体に当てた
・更に良いイメージにする為、スポット光でウィスキーの瓶に雰囲気を付けてみた
・考えていたより撮影アングルが低かった

上手くイメージが伝わらないと、どんどん違うイメージに発展していきます。そうならない為に上手く撮影ポイントを押さえてイメージを伝えます。

この絵では、自然光と書いています。お酒を使ったイメージ写真ですが、夜のイメージでは無く、昼下がりの自然光のイメージである事を伝えます。もし、カメラマンが、夜のイメージと勘違いすれば全体的にもっと暗い写真を撮影するでしょう。自然光での撮影と説明します。

ボカシてイメージっぽく撮影する場合は、どこにピントを当てるかと指定します。この場合は、小さなグラスにピントを当てる指示をしています。

全体の色調は、琥珀色と書かれていますので色温度や彩度で調整します。

サムネール(この簡単な絵の事)通りにボトルの配置を行い、全体のバランスを見て撮影すれば、ほぼイメージに近い写真となるでしょう。簡単な絵を描いてカメラマンに説明する事がイメージに近い撮影の近道です。
お試しください。