プロカメラマンと言っても撮影する内容により、使用するカメラが違います。今は殆どデジタルカメラですが、フィルムカメラを好んで使うカメラマンもいます。また、プロカメラマンだからと言って、必ずしも一番高価なカメラを使っているとも限りません。それぞれのカメラマン毎に自分の使いやすいカメラを使っています。

よくカメラ選びで誤解されているのが、メーカーが故障に対応しているかいないか?が重要なメーカー選びだと思っている方がいらっしゃいます。しかし、国内メーカーは、どこも修理対応しているので、それはカメラ選びのポイントではありません。
ポイントは、撮りたいもの、表現したいものに合わせて、カメラ本体やレンズ選びをする事です。カメラ選びは、対応レンズ選びでもあります。カメラ選びで迷ったら、逆にレンズ選びから考えてみるのも良いかもしれません。その為には、撮りたいもの、ジャンルを決めなくてはいけないからです。

商品撮影を行うカメラマンでは

商品写真を撮影する場合、商品のディテールを重視するため、解像度の優れたカメラを選びます。マニュアルでピントを合わせますのでオートフォーカスの性能は、あまり関係ありません。連射性能も使いません。あくまでも画質重視のカメラを選択します。もちろん、レンズも重要です。canonであれば、R5や5Ds Rのような高画素のものが良いでしょう。5060万画素レベルなら大型ポスターサイズでの使用も高画質で使えますが、大型ポスターサイズで使用する仕事はあまり機会がないと思いますので、2230万画素で十分な性能でしょう。古くから商品撮影をしているカメラマンでは、フィルム時代からの流れでペンタックスの中判カメラで撮影する方もいます。昔であれば、商品撮影といえば、4×5判のフィルムカメラでした。

スポーツ、動物などの撮影を行うカメラマンの場合は

連射性能が重要になります。また、オートフォーカスの性能も重要になります。一瞬のタイミングを逃さない為に、1秒間に何枚撮影できるか、狙ったピントをちゃんととらえ続けられるか?それによって写真の出来が変わります。必ずしも明るい場所で撮影できるとは限らない為、常用ISO感度も高めで使えるものが良いでしょう。EOS-1D X Mark IIIやR3、R6など連射性能の高いカメラがおススメです。
ただ、1秒間に30コマ撮影できるカメラと10コマ撮影できるカメラのコマの差は、プロカメラマンには大きな差を感じます。

風景を撮影する写真家、カメラマンでは

解像度の優れたカメラが良いと思います。キャノンならEOS 5Ds RやR5II、5D Mark IV。35mmフルサイズを使います。レンズも良いものを使います。レンズ性能で画質や撮れる写真が変わるからです。大抵の場合はデジタル一眼を選択されますが、写真家の方の中には、あえてフィルムのカメラを使って撮影する方もいます。フィルムカメラは、35ミリだけでなく、大判カメラ8×10で撮影する写真家もいます。長時間露光のような撮影は、デジタルよりフィルムカメラの方が良いかもしれません。

ポートレートを撮影するカメラマンは

連射で撮影するスタイルのカメラマンや、ワンショットづつ撮影するスタイルのカメラマンなら、一般的なデジタル一眼の中~上位クラスのカメラを使用しています。また、スナップ系のポートレートなら一般的なデジタル一眼よりもコンパクトで解像度の高いデジタルカメラを使うカメラマンが多いようです。小さいので持ち歩きに便利でさっと撮影できるのが良いです。スナップ系の写真の場合は、撮影距離が近距離での撮影が多いと思います。レンズ交換もあまり必要でなく感じるままに撮影に集中できます。昔からファッションポートレートをやっているようなカメラマンならハッセル、今ならPhase Oneでしょうか。

その他、古いフィルムカメラで撮影するカメラマンもいます。ちょっとざらざらな質感、独特の色、古いレンズのボケ具合などを活かした個性のある写真が撮影出来ます。

山岳系のカメラマンの場合は

とにかく軽くてコンパクト、雨風、温度、丈夫、持ち歩きに邪魔にならないデジタル一眼よりもコンパクトで解像度の高いデジタルカメラを使うカメラマンが多いようです。軽量で電池の充電の心配が要らないフィルムカメラを使うカメラマンもいます。ソニーやオリンパスのカメラを使っているのをよく目にします。

報道、芸能系のカメラマンの場合は

キャノンならばプロフェッショナルモデルのEOS-1D X Mark IIIやR3、一番高いクラスになります。一瞬を逃さない連射性能、暗い場所でも撮影できる常用ISO感度の高さ、毎日撮影で酷使しても大丈夫なシャッターの耐久性、でしょうか。プロカメラマンなので、オートフォーカスは使うカメラマンとマニュアルでピントを合わせるカメラマンとに分かれます。性能は良いですが持ち歩きには重いです。後は常用ISO感度の高いカメラでしょうか。ストロボが使えない場合もありますので、暗い所でも写真の撮れるカメラの方が断然有利です。エントリークラスのカメラでは、常用ISO感度が低いですが、プロ機では、常用ISO感度が高く他の機種とは違いが出ます。

自分の撮影スタイルに合ったカメラを探してみてはいかがでしょうか。

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