何を撮影するためにストロボを使うのか?によって、どちらが使い勝手が良いのか?が違います。

スタジオだけならスタジオ用のストロボ、ジェネレータータイプ。外ならクリップオンストロボ、では、どちらの環境でも使えるストロボならどうでしょう。出張撮影の場合などを考えていきたいと思います。
予算があれば、両方を購入すれば解決できますが、そうでなければ、考えなくてはいけません。ここでは低予算でのストロボを考えてみたいと思います。

ストロボも色々な種類がありますが、ここではモノブロックストロボ200Wと、canonのクリップオンストロボ、600EXを例として比較してみたいと思います。よく光量が違うと言われますが、モノブロックストロボ200Wと、ガイドナンバー60のcanonの600EXならさほど気にならないでしょう。いずれのストロボもライトボックスを使用した場合とします。

  • 商品撮影でストロボを使用する場合
  • 外での撮影
  • 撮影前後の設置、撤去、運搬
  • 電源
  • 修理
  • その他

商品撮影でストロボを使用する場合

ここでのスタジオ用ストロボとクリップオンストロボの一番の違いは、モデリングライトの有無です。クリップオンストロボにもモデリング機能がありますが、ストロボの点滅によるものなので、使い勝手は良くありません。また、余計な電力(バッテリー)を消費します。

商品撮影の場合、わずかなライティングの角度で撮影のイメージが大きく変化します。シャッターを切らずともモデリングライトでファインダーから光の当たり方を細かくライティングを決定できるのが、スタジオ用ストロボの良さです。

クリップオンストロボでも撮影できますが、最終的なライティングが決定するまで、確認用のカット数は余計に増えるものです。もちろん、大体のライティングイメージは出来ていてのライティングですが、微妙な光の当たり具合は、光を当ててみないと判断が難しいものです。プロのカメラマンとしては、なるべく少ない過程(カット数)でベストカットを決めたいものです。

外での撮影

雨、風、砂埃。外でのストロボ環境は苛酷です。スタジオ用ストロボは、スタジオ用に作られたものなので、これらを考慮していません。ストロボ本体に雨、風、砂埃が当たると故障の原因になります。修理費も覚悟が必要です。
クリップオンストロボは、全天候型、野外の使用を想定していますから、全く問題なく使用できます。ドラマチックな環境で撮影するには最適です。
最近では、バッテリー対応のモノブロックストロボも出ていますが、良い物は値段も高く、また、砂や雨での故障が不安です。

撮影前後の設置、撤去、運搬

モノブロックストロボの場合は、スタジオ用ストロボをロケでも使いやすくした設計になっています。軽くでコンパクト、それ本体だけで使用できるのはとても便利ですが、発光部がガラス製品と言う事もあり精密機器です。外部からの衝撃や発光部の熱は注意が必要です。撮影が完了しても、モノブロックストロボ本体がある程度、冷えるのを待ってからの撤去となります。すぐに片づけて帰る訳にはいきません。

クリップオンストロボは、軽くて、とてもコンパクト。また、撮影後の熱もありません。なので、撮影後、すぐに撤収、片づけができます。沢山の撮影機材がある場合、ストロボがコンパクトで小さい事はとても便利です。多灯で使用する場合は、特にそう感じるでしょう。

電源

モノブロックストロボの場合は、コンセントからの電源ですが、クリップオンストロボは、電池(充電)です。発光頻度や連日の使用の場合は、充電の不要なコンセントからの方が楽です。モノブロックストロボでも充電式のものもありますが、充電が手間に感じる事もあると思います。
しかし、地球上ですぐに電源(コンセント)のある場所は、撮影現場のどのくらいでしょうか?それを考えるとバッテリータイプは必要です。

修理

ストロボが故障した場合、クリップオンストロボは、メーカー修理窓口で対応してくれます。モノブロックストロボの場合は、国内メーカー、海外メーカー、それぞれ大きく修理対応が変わります。海外のものは、修理窓口が国内に無かったり、国内メーカーでも修理体勢にはバラツキがあります。また、料金も幅があるので、修理を念頭に入れて購入を検討する事をお奨めします。急に故障した時にとても困る事になります。故障しないように取扱説明書をよく読み使用するのが無難です。

その他

canonのクリップオンストロボ、600EXの場合、今の主流とも言える電波通信が標準で出来るので、コードレスで複数のクリップオンストロボをカメラ側で操作できるのが便利です。

クリップオンストロボでもオプションの電波通信機材で可能ですが、各ストロボ毎にそれらオプション機材が必要になります。最近では電波通信対応のクリップオンストロボもありますが、クリップオンストロボ600EXより高価です。

どちらにしても一長一短があります。撮影状況や予算にあわせて選択すると良いでしょう。

●関連ブログ
クリップオンストロボとモノブロックを比較実験