北海道の郊外を撮影に行った帰り、気になっていた道路脇の駅で車を止めた。JR本中小屋駅という駅だ。私は特別、鉄道が好きと言う訳ではないのだけれど、北海道の郊外で夕暮れ時を車で走っていると、辺り一面、薄暗い中に小さな明かりがポツンと灯っているのがとても気になるのだ。

Copyright (C) TAKAMASA NIITSU
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ここは単線で、電車の本数も少ない。駅と言っても道路脇の畑の途中に古い電車の車両をそのまま駅に使っているだけのものだ。次の電車の到着まで時間があるのか、まだ誰も駅にはいない。虫の声だけが聞こえる。
長閑な風景なので、長時間露光で写真を撮ってみる事にした。
3枚程写真を撮影した後、駅の近くに小さな看板があって、何が書いてあるか近くに寄って見て見ると、「マムシ注意」と書いてあった。早く言ってよ。私は大のマムシ嫌いなのだから。すぐにカメラと三脚を車に押し込み駅を離れた。

そう言えば、夜、この近くの道路を走っている時、ロープが道路の真ん中にいくつも落ちていて、きっとどこかのトラックから落ちたものだと思ったら、そのロープが動き出したので、あわてて車を避けた。郊外はマムシが多いらしい。

そして時が経ち、この路線は廃線となった。現在はどうなっているか?現存している時に撮影できたのが良かったと今、思う。

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追記

その後、

2021年6月

久しぶりに中小屋駅に行ってみた。すでに廃線。さびれた駅舎が、青空の下でそのまま残っていた。すぐ近くの中小屋温泉も、コロナ鍋で臨時休業中だった。