
スポット光と言えば、スヌートでのスポット撮影だ。ここでは、スヌートを使わずに狭小のスポット撮影を紹介します。
課題
ショットグラスに上からスポット光を当てて撮影するというもの。
このショットグラスに真上からスポット光を当てて撮影する。ショットグラスの直径は3センチ程。一般的なスヌートだと、このショットグラスの大きさより光の幅が大きく、イメージした写真にならない。そこで、簡易的なミニスポット光での撮影を行う。
使うのは、LEDのペンライトと光を広がらないようにする紙。
ペンライトだけだと、光がスポット光にならないので、何か余っている紙で、紙の筒を作りペンライトの先に取り付けた。DMハガキを丸めて先端に輪ゴムで止めただけの紙の筒。先端の部分がキレイな円形になるようにする。
試しにこれでテスト撮影。思った以上に光が強い。ペンライトはLEDタイプのもの。
ペンライトの場合、光量の調節が出来ない事と光の色温度の問題で、全体の設定のバランスを考えてなければいけない。ペンライトと被写体の距離で光を調節する。
先程のセットに戻り、実際に試してみる。これだと光の幅が広い。
ペンライトの距離を変える。ついでに、ペンライト先につけた紙の筒の長さも長くした。これでもまだショットグラスに対して光の幅が広い。
ペンライトに付けた紙の筒をさらに伸ばして、光の幅を狭くする。被写体との距離も短くして光を当てた。
ほぼ、光の幅はこれで良しとし、後は雰囲気を出すために全体を暗めにして撮影する事にした。写真を拡大してみるとペンライトで当てたスポット光が、グラスに写り込んでいたので、画像修正を加える。
出来上がり。

レンズ:EF50mm F/1.4 USM マニュアル露出 F2.8 1/20 ISO400 色温度8700K 評価測光 RAW Adobe RGB
ピクチャースタイル オート シャドウ-1 色の濃さ+2
狭小のミニスポット光が、直径3センチ程のショットグラスに当たった。周りの光は、蛍光灯の薄明かりを使用。
ペンライトをスポット光に使ってみて感じた事は、思いのほか光が強い事。光の強さは調節が利かないので、全体の光のバランスを考えて使う必要がある。しかしながら、イメージ通りのものが撮れた。